先輩メッセージ

佐倉病院:A.Sさん

~スペシャリスト 看護で大切にしていること、めざしていること~     ❝最後まで口から食べられる❞ ❝食べることはいきること❞

【スペシャリスト紹介】
資 格:摂食・嚥下障害看護 認定看護師 
部 署:救急病棟病棟
取得年:2016年
出身校:東邦大学佐倉看護専門学校

摂食・嚥下障害看護 認定看護師としてAさんが現在行っている業務について教えてください🎤

 60歳以上の入院支援対象患者・即日入院患者を対象に行っている入院時嚥下スクリーニングシートで抽出された患者さんに、早期の介入を行っています。食事形態の変更により、入院後1食目より患者さんにあった食事を提供し、誤嚥・窒息予防を担っています。食止めとなっている場合は、口腔内状況を確認し、患者さんのADLに合わせて口腔ケア介入を行っています。食事が食べられるようになった時に「食べられる口づくり」を行っています。採血データや経管栄養内容を確認し、点滴や栄養補助が必要かなど栄養状態の確認を行っています。NSTチームには専任看護師として在籍しており、院内の低栄養リスクがある患者さんに対してチームで介入を行っています。

スペシャリストを目指したきっかけや、スペシャリストになるために受けられた職場からの支援について教えてください。

 <スペシャリストを目指したきっかけ>
 元々、口腔ケアが大好きでした。看護師2年目で参加した口腔ケアセミナーで講師が「口がきれいなら肺炎にならない。最後まで口から食べることが出来る」という言葉にとても感銘を受けました。口腔ケアという看護の力で、患者さんの「食べる」を支えることが出来ると知り、知識・技術をもっとつけたいと思いました。また、胃瘻造設をして今後は経口摂取が出来ないという患者さんが、数年後に経口摂取が可能となり、今後胃瘻を抜去する予定となっていました。口から食事を食べている患者さんの笑顔がとても印象的で、もっと知識・技術をつけたいと思い認定看護師を目指しました。
<職場からの支援>
 看護師経験5年目以上で認定看護師過程の受験資格があります。臨床経験をもう数年積んでから認定看護師を目指そうと思っていましたが、当時の師長の助言もあり、看護師経験6年目と最短で認定看護師教育課程へ行くことが出来ました。

❝スペシャリストになるために努力したこと❞ や ❝お仕事のやりがい❞について教えてください。

<スペシャリストになるために努力したこと>
 嚥下は、脳神経が複雑に絡み合っているので、教科書だけの勉強ではなく、実際に受け持っている患者さんの病態から解剖整理を考えたり、看護展開を行いました。分からないところは、医師や言語聴覚士に教えてもらいました。実際、患者さんの症状から病巣がわかるようになり、日々の勉強の積み重ねが出来ていることを実感した時は、苦手な解剖整理も楽しいと思えました。
<お仕事のやりがい>
 医師が「食べられない」と判断してもケアや嚥下評価、訓練などによって少しでも患者さんが口から食べることが出来た時の患者さんの笑顔と「おいしい」の一言にとてもやりがいを感じています。その度に「口から食べる」ことの大切さを実感しています。急性期病院のため、すべての患者さんに「口からたべる」ことを実践することは難しいですが、急性期病院で出来ることをしっかりと行い、次の療養先へ繋げることが出来るようにしています。

看護学生の皆さんにメッセージをお願いします。

 看護師になった時は、認定看護師を目指すことは思っていませんでした。配属された部署での患者さんとの出会い、興味があるセミナーをきっかけに認定看護師を目指しました。いつ、どこで今後の自分を左右する出会いがあるかは分かりません。自分にとって「大切な想い」が生まれるきっかけはどこにあるか分かりません。日々の看護や患者さんとの出会いを大切にしていってください。もし同じスペシャリストの道を目指して頂けたらとっても嬉しいです。
2024年12月のメッセージ
(2024年12月 掲載)

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